番外その25:情報・表現規制問題に関する注目候補リスト(2010年参院選版)
前回書いた通り、今回の選挙も児童ポルノ規制法選挙と思って投票するつもりだが、少なくとも、このような表現・情報規制問題を中心に考えると、創価学会を支持母体とするカルト政党として当然のように危険な規制強化を目論む公明党と、これとほぼ一体となって人の話に聞く耳を持たず規制強化をごり押しする自民党は始めから投票先として論外である。表現・情報規制強化に懸念を抱いているようであれば、選挙に行き、公明党・自民党以外の政党・議員に投票することが第1条件となる。(なお、都条例改正問題でトチ狂った妄言を繰り返し垂れ流し続けている石原慎太郎都知事が噛んでいる時点で、たちあがれ日本も個人的には投票先として考えられない。)
特に、このような情報・表現規制問題は、規制官庁と少数の規制派議員の暴走から問題が大きくなるのが常なので、ピンポイントに規制派候補がどれくらい落ちるか、慎重派・反対派候補がどれくらい通るかで、今後の動向が大きく左右される。既に、参院選の話については、「表現規制について少しだけ考えてみる(仮)」、「チラシの裏(3週目)」(関連エントリ1、エントリ2)、「反ヲタク国会議員リスト」、「選挙に行こう」、「弁護士山口貴士大いに語る」等でも取り上げられており、リンク先をご覧頂ければ十分だと思うが、ここでも念のため番外として注目候補のリストを以下に作っておく。
(1)児童ポルノ規制・表現規制問題において反対・慎重派として特に知られる候補
◯比例区:
・保坂展人候補<社民>(HP、twitter、wiki):この問題について内心の自由や表現の自由まで踏み込み、最も問題点を良く理解し明確に反対をして下さっている貴重な候補。社民の比例区候補であり、児童ポルノ問題等情報・表現規制問題に懸念を抱いている皆様には、比例区で保坂展人氏の名前を書くことをお勧めしたいと思う。(非常にややこしく選挙制度自体改正が必要だろうとは思っているが、今の参院比例区は非拘束名簿式(wiki)なので、特定の候補を応援する場合、政党名ではなく個人名を書いた方が良い。)
(2)児童ポルノ規制・表現規制問題において推進派として特に知られる候補
◯比例区:
・後藤啓二候補<みんな>(HP、wiki):東京都青少年健全育成条例改正を検討した東京都青少年問題審議会の委員を始め、表現・情報規制問題を追いかけている者にとって説明の必要がないほど、児童ポルノ規制・表現規制の超推進派としてあらゆるところに顔を出している。元警察官僚として警察利権を全力で擁護し、常に根拠なく極めて有害な表現弾圧・情報統制を強力に主張し続ける超一級の危険人物の1人である。
・山谷えり子候補<自民>(HP、wiki):ただのマッチポンプだが、去年7月に、当時の自民党の女性局長として、根拠なく有害サイトや性暴力ゲームの規制強化を求める要望書「性暴力ゲームの規制強化に向けた提言」を当時科学技術担当大臣だった野田聖子氏に提出するなど、やはりこのような問題において規制推進派として知られている。
(3)他児童ポルノ規制に対して慎重な検討を求める請願を紹介した元議員候補
◯比例区:
・福島瑞穂候補<社民>(HP、twitter、wiki)
(4)他ゲーム・ネット・表現規制を求める請願を紹介した元議員候補
◯比例区:
・円より子候補<民主>(HP、twitter、wiki)
・下田敦子候補<民主>(HP、wiki)
(5)東京都青少年健全育成条例改正問題に関してイベントに参加し、条例改正に慎重・反対の姿勢を示した元議員候補(くりした善行都議のブログ参照)
◯東京都選挙区:
・蓮舫候補<民主>(HP、twitter、wiki)
・小川敏夫候補<民主>(HP、wiki):小川敏夫氏は、平成15年の児童保護に名を借りた創作物の規制反対に関する請願署名にも賛同者として名を連ねている(署名活動に関するページ参照)。
(6)平成15年の児童保護に名を借りた創作物の規制反対に関する請願署名に賛同者として名を連ねている元議員候補(署名活動に関するページ参照)
◯比例区:
・家西悟候補<民主>(HP、wiki)
(7)他児童ポルノ規制法の改正法案を提出した・成立を求める請願を紹介した元議員候補
◯比例区:
・八代英太候補<民主>(HP、wiki):平成16年に、自民党議員として、改正法案を提出するとともに(衆議院HP1参照)、その成立を求める請願を紹介している(衆議院HP2参照)。
(8)他ブログ等で児童ポルノ規制強化に慎重な姿勢を示している候補
◯比例区
・山田太郎候補<みんな>(HP、twitter、wiki):山田太郎氏のブログ記事参照。このような姿勢をブログで示して下さっているのは非常に有り難いと思うが、残念ながら、児童ポルノ規制の超推進派の後藤啓二氏もみんなの党の比例区候補として出ているので、表現・情報規制問題を中心に考えた時、みんなの党に票を入れることはできない。
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